人気ブログランキング | 話題のタグを見る

通訳、翻訳、音楽な日々


by sarah103
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

Prelude for Lovers

晴れたり曇ったり、雨は降ったり止んだりと、気まぐれな晩秋の空模様。
こんな日のインドアならではの楽しみは、誰にも邪魔されず、読書に耽ること。

BGMはBob James (keyboards), Larry Carlton (guitars), Nathan East (bass), Harvey Mason (drums)で構成されたフュージョン&スムースジャズ界のスーパーグループ、Fourplay。(今年Larryはグループを離れ、後任はChuck Loebとなったらしい)

Prelude for Lovers_d0012141_1351244.jpg
よくかけるようになったのはLee Ritenorに代わってLarry Carltonが参加、音が大きく変化したアルバム『4』(1998)頃からのこと。一連のアルバムでの熟練の音はすべてにおいてこなれており、いつでも安心して聴ける私の定番ユニットだ。

これだけの名プレーヤーが集まりながら、チャレンジや興奮がなく退屈だと言うなかれ。
彼らの音の本領はスムース・ジャズの名の通り、メロウでスムースにして気負わずゆったり、耳にして心地良いところにある。そこに冒険は必要ないと思う。

今日はアルバム『Energy』(2008)より、Prelude for Loversを Esperanza Spaldingのヴォーカルで。
Prelude for Lovers_d0012141_13504970.jpg

ほんの少しだけ、おひさまが雲の切れ間から顔を見せてくれた。明日は晴れると良いな。
# by sarah103 | 2010-11-28 14:03 | 音楽 | Comments(0)

言わぬが花

「あなたは日本人形のようにお美しい」「どうしたらそんなにお綺麗でいられるのですか?」

と、初対面の外国人男性にまじまじと顔を見つめられ、日本語で語りかけられたらどうしますか?

先日のレセプションで確かに私(とあと二人の通訳仲間)はそういう場面に遭遇したが、ほどなくして慌てた様子をした、秘書官という人が足早にやってきた。

「すみません、スミマセン!失礼しました!ウチの先生、日本人女性にはすぐああ言ってしまうんですよ。止めるように言ってはいるんですが、どうぞお気を悪くなさらないで下さい」

聞けば米国人の”センセイ”の覚えている日本語表現は非常に少なく、日本人女性と見れば誰にでもそう声をかけているらしい。

とはいえ、その後の展開があるわけでもなく、その場だけのもの。綺麗だと言われて怒る人もいないだろうし、社交辞令を理解する私達大人の女性は笑顔で返すのみだ。場の雰囲気を和ませる罪のないものに、過剰反応する必要もない。

そんな事をほろ酔いで思っていたせいか、秘書官の顔を眺めながら”無粋”だとか”野暮”だとかいう単語が頭の中をクルクルと駆け巡った。

「いえいえ、大丈夫ですよ」と返したもののなんだかスッキリしない。

上司の失言(?)を平謝りして気働きしたつもりの秘書官に今度会ったら、僭越ながら一言申し上げたい。日本語には、”言わぬが花”という美しい表現があることを。

たとえ嘘であっても女には嬉しい言葉だったのだ。
せっかく良い気分にしてもらったというのに、まったく、わかってないなあ。

帰宅して娘たちに話して聞かせたら大笑いされた。
「ひょっとしてお母さんが本気にしたら困ると思ったんじゃないの?」だそうだ。
どうやらこっちもまったく、わかっていない。
# by sarah103 | 2010-11-25 22:20 | 雑記 | Comments(2)

Hump Dayのはじまりに

寝過ごしてしまったので、お弁当はナシ。

ランチは”パンチュー”(パン昼食)で、よろしくね。

ママはこれからお仕事に。

See you later, alligator. 今日も笑顔でいきましょう。
# by sarah103 | 2010-11-24 07:03 | 雑記 | Comments(0)

Rome was not built in a day

先週は”毎日午後から案件”の、時間的に余裕のある一週間だった。

業務最終日のバッフェはニューオータニのケータリングで、大ぶりのオマール海老をはじめ、目にも美しい垂涎ものの料理がずらっと並んでいた。お酒のほうは乾杯のシャンパンに続き、ボジョレーヌーボーがふるまわれた。

業務は終了していたので、クライアントからは「通訳しなくていいんだし、遠慮せずに食べなさい、飲みなさい」と背中を押され、素直にご馳走にあずかった。

同席した今回のセッションのパートナーは中国語と韓国語通訳者の二人。普段は自分1人か、同じく英語通訳仲間と仕事することが多く、業務が終われば直帰するのが常なので、「こんな機会は滅多にない」とばかりに同業者同士、おしゃべりを楽しんだ。

二人とも日本人男性と結婚し、通訳訓練を経てこの仕事に就いたというが、取扱い言語が異なると見聞きしてきたものも違う。それぞれ通訳の現場で起きた面白可笑しいエピソードを披露しあって盛り上がっていた私たち。

しかし喋りっぱなしでは、喉は渇くしおなかもすく。
誰ともなしに「もう1ラウンド行っちゃおうか」、と飲み物はもちろん、好きな料理のあれこれをプレートに乗せ戻ったところ、ピアース・ブロスナン風で素敵だと密かに噂していた英国人紳士がキラースマイルでこちらに近づいてきて、そっと一言。

Rome was not built in a day_d0012141_2182140.jpg
「レディはバッフェでおかわりするものじゃありません。ほどほどが大事ですよ」
油断大敵、007の5代目ボンドの鋭い観察眼に私たちの様子はしっかりと捉えられていた。

ローマだけではない。淑女もまた一日にして成らず、なのだ。
せっかく着飾って出かけた努力も水泡と帰したある日のこと。
# by sarah103 | 2010-11-22 01:43 | 通訳・翻訳いろいろ | Comments(2)

November Delight

仕事は一段落したというのに、なんだか慌ただしかった。
まず学校に出かけることが増えた。手始めは中一の授業参観&懇談会への参加。
今日からは期末テストだというので英語だけはフォローしたが、ポカミスを見つけると瞬時にアドレナリンが大量放出されるようで、叱りたい気持ちをやっとの思いで抑えたところ。

合間には小5が風邪っぴきとなり、念のため病院へ連れて行った。
大したことはなかったのでその足で学校に送り届け、学習参観へ向かったり。

November Delight_d0012141_9125673.jpg米倉斉加年氏の講演・朗読会(おとなになれなかった弟たちに)は貴重な機会だった。御年76歳。現役の俳優、演出家そして絵本作家である御大の言葉は活気溢れ、鮮烈で重い。飾り気のない平易な言葉でのメッセージには思わず涙する瞬間も。偉そうなことは一切仰らないのに心にぐっと響くお話であった。昨年末放映のNHK大河ドラマ『坂の上の雲』には大山巌役で出演されていたが、今年はどうだろう?

November Delight_d0012141_9131355.jpg
ママ友と子連れで出かけた吹奏楽演奏会では、ゲストとして招かれていたこの国のユーフォニアム第一人者で世界的プレーヤー、外囿祥一郎氏の演奏に初めて触れた。柔らかで広がりのあるユーフォニアムの音色が体中に沁み渡り、非日常感を大いに愉しむことができた。すっかり氏のファンとなってしまった私たち。

今は美術関連でワークショップの通訳に入っている。
これまでと全く異なる内容で不案内な点も多いが、クライアントからは充分な資料を渡してもらい、準備は着々と進む。
滅多にない”毎日午後から案件”で、時間的に余裕があるのが嬉しい今週だ。
# by sarah103 | 2010-11-16 09:11 | 雑記 | Comments(7)