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通訳、翻訳、音楽な日々


by sarah103
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日々是修行

新しいゲストの通訳でてんてこまいの一日だった。
来日したてのフランス人と英国人。まず何といってもこの二人が仲が悪い(笑)

それはまあいい。英国人の通訳も慣れているが、問題はフランス人のクライアント。
フランス人といえどプロジェクトの公用語は英語であるため、もちろん英語で会議に参加する。母国語でない不自由さもあるだろう。また、英語を話せても自分からは話さないという人が多いお国柄であるゆえ、心の準備はしておいた。英語で発言するなかに頻繁にフランス語の単語を交えて喋るのも想定内。フランス語の心得はないが、それでも頻出単語だけは押さえておいた。

これまで私が通訳の仕事で関わったフランス人は5人ほどだ。数は少ないながらも、過去に毎日2年程、密に仕事をさせていただいたおかげで、フランス訛りのきつい発音の英語にも慣れていたし、彼ら独特のロジックの組み立て方や思考の背景は理解できるようになっていた、と思っていた。

しかし今日のクライアントは議論が熱くなると突然フランス語にスイッチを切り替えて発言を終わらせてしまうことが何度かあり、閉口した。個人差もあるだろうし、時々仕事をさせていただく同国出身のクライアントにはそのようなことはないし、皆がそうだとは言わないけれど。

そんなこんなで今日は訳出に余計な力が入ったように思う。それともどこかで油断していたのかな。ああすればよかった、こうすればもっと伝わったのではないか、と反省しきり。
伝えなければ、伝わらなければ、こちらの仕事は始らないのだ。あ~あ。

自分の経験と勉強が足りないせいもあるだろうが、フランス人のコミュニケーションの手法、そして英語は実に手強い。そんなことを噛みしめた一日だった。

しっかし雨、よく降るなあ・・・。
晴れの日の、スコーンと抜けるような青空とキラキラした太陽の光を待ち侘びている。
Commented by yes at 2010-07-13 02:26 x
タフな現場でしょうか、ある意味潤滑油的な役割もしなければなのですね、、

英対仏、、開口さんとCWニコルさんの本の事を思い出しましたw

間もなく開ける、、かな
Commented by sarah103 at 2010-07-13 21:09
yesさん こんばんは。

企業や会議の種類によっても異なりますが、通訳の現場でたいてい女性は私一人です。周りはすべて男性というケースがほとんどの中で発言を訳出するわけですが、数をこなしてゆくほど男性化が進んでいくようで、イケませんね~。揉まれるうちに随分タフにはなってきたような気がします(笑)

開高とCWニコルの対談と言えば『野生の呼び声』でしょうか?チラ読みしかしてないことに気付きましたが、あらためて手にとってみようかなと思います。

英VS仏は今日もなかなか激しかったですよ!お互い発言の際には必ずひとひねり入れるのがお約束のお国柄でもありますし(笑)

雨は嫌いじゃないんですが、太陽が恋しいこの頃です。
Commented by undercurrent at 2010-07-14 07:38 x
娘のピアノ発表会の課題曲を一緒に練習するのがこの頃の日課になっています。BachのSinfonia No.2・・・こういう季節にちょっとだけ明かりが射し込むようなエンディングが印象的です。グレン・グルドの演奏が素敵です。よろしければどうぞ。
Commented by sarah103 at 2010-07-16 20:47
undercurrentさん こんばんは。
やっと雨があがり久しぶりに日が射した今日です。
お勧め、ありがとうございます。Bachのシンフォニア集、ゆっくり聴いてみたくなりました。

親子でピアノ♪とはいいですね!
私も小、中とピアノを習っていましたが、発表会でたしか一度、連弾でトルコ行進曲を弾いた事を思い出しました。

お嬢さんと一緒に、親子で連弾というのも楽しそうですね。
by sarah103 | 2010-07-12 22:37 | 通訳・翻訳いろいろ | Comments(4)