通訳、翻訳、音楽な日々


by sarah103
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駆け出しの頃は・・

私にはまだ手のかかる子供が二人いる。そのせいもあり、今でこそ仕事はある程度絞り、通訳と翻訳業務を半々で行なっているが駆け出しの通訳者時代は依頼されたら何でも受けた。勉強と訓練も必要だが、現場を踏まないと上手くならないからだ。

通訳仲間でも経験した人はそう多くないだろうと思われるのは、日本で活躍する助っ人と呼ばれる外国人プロ野球選手達にプロレスラーの通訳だ。野球選手はさておきプロレスラーに関しては、仲間が皆次々にコワい!と業務を断っていたので困り果てた当時のエージェントが私に回したのだと今でも信じている。

そんなお客様の中には現役引退した方もおられるが、年に一、二度はTVの特番やイベントで来日する。番組収録や新聞・雑誌のインタビューがあり、そこで通訳する場面が発生する。

打ち合わせの前に挨拶を兼ねて軽いおしゃべりをするのだが、たいてい皆、陽気な〔教えたがり屋さん〕である。女だから野球はわからんだろう、プロレスはわからんだろう、との親切心からのようだ。こちらも業務を引き受けた日から情報収集と勉強に励むので知識だけは増えるが実際に目の前でレクチャーしていただけるのはありがたかった。

しかし、打ち合わせの合間にバッターボックスに立たされ、ヒットを打ったらバッターはどっちに走ると思う?と真剣に聞かれた時は驚いた。いくらなんでもそのくらいは私にもわかる!プロレスラーの方は遠慮したのにも関わらず、技を目の前で披露して下さった。技をかけられたスタッフの方には気の毒だったが、お陰で私のスポーツ関連の単語帳は厚くなった。

また、このような著名人との業務終了時は自分の体の前後に気をつけなければならない。車で移動する際に熱心なファンに取り囲まれるくらいは良いが、サイン帳を渡されたり、生卵を投げつけられたりもするからだ。

ここまで書いて名の知られた人の不自由をふと思う。有名税と言われればそれまでだが、街を歩くのも一苦労なんだろうな。そして私は今、企業あるいは会議場での通訳業務がどれだけ安全で、業務そのものに専念出来る場所なのかを再認識する。駆け出し時代の懐かしい思い出だ。
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Commented by +M+ at 2005-05-24 10:39 x
sarahさん、おつかれさまでしたー!!
本日はすっきりさわやか~★でしょうか?

駆け出しの頃ってやっぱり「来る依頼は全部受け」ますよねー(分かる、分かる!)。経験を積むに従って分野が固定されてきたりするので、おもしろい仕事経験って駆け出しの頃の方が多いのかも!

それにしても、著名な方の通訳につくっていうのは本来の業務+アルファ、大変なんですね・・・。

「有名税」、そうですよね。どこの世界にもありますよね。
でも生卵攻撃はスポーツ界限定かも、ですね(^^)
Commented by sarah103 at 2005-05-25 00:02
すでに分野固定化現象にある今の私には考えられないお客さんが当時はたくさんいました。面白い話もその頃が一番多いかもしれません。

それにしても生卵!は野球限定かも。巨漢の外国人レスラー(しかも悪役・・)に向けて投げつける勇気ある(?)人は私の知る限りいませんでした。
Commented by +M+ at 2005-05-26 01:34 x
!!!!!
生卵、レスラーに向けて投げつけられるものだとばかり思っていたら、なんと野球だったんですね! びっくり~!!

私は翻訳だけですが、やっぱり「オモシロ仕事ネタ」は駆け出し時代に集中していたような気がします♪
Commented by sarah103 at 2005-05-26 07:29
ハイ、私の経験だけに限りますけど。
レスラーには一度、革靴と紙テープが飛んできたことがありました。サインしてくれって・・紙テープは、それで血や汗ふいて自分にくれ(!)と。サインはしてたけど汗は却下されてました(笑)飛んできたのがパイプ椅子じゃなくてホントに良かった・・・
by sarah103 | 2005-05-23 19:58 | 通訳・翻訳いろいろ | Trackback | Comments(4)