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通訳、翻訳、音楽な日々


by sarah103
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What nationality are you?

新しい案件でご一緒している多国籍チームはアメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、スイス、オーストラリア、シンガポール出身のお客さんで編成されている。

皆プロジェクト成功に向け、並々ならぬ意気ごみでここ、“JAPAN”に滞在中だ。
それぞれのチームに分かれて作業するため、通訳者は私を含めて3名という大所帯。
普段は通訳者一人という場面で仕事をすることが多いので、通訳者同士で互いの訳出を確認したり、情報交換する時間を嬉しく思う。

研究、調査に会議にと、郊外の町を大人数であちこち移動するせいで地元ではすっかり面が割れてしまった。毎日送迎をお願いしている地元のタクシー運転手さんによれば、運転手さんたちの間での私は日系アメリカ人で、しかもなぜか三世という位置づけらしい。

私には実際に移民して米国籍を取得した日系米国人の親戚がいて、頻繁に行き来していることもあり、日系人、特に三世の日本語レベルが“不自由で不自然”だと周囲に認識されていることくらいは把握しているつもりなので軽く不機嫌になる。

また私の指に結婚指輪が光っていたのを目撃したという別の運転手さんが、「いや、あの人は日本人だけど、旦那さんはイタリア人。イタリア語がペラペラだった」と言っていたらしい。ちなみに私はイタリア語、全く話せません。

純粋な日本人であり、また職業柄言葉には気を遣っているつもりなのに何故だと、同行のアメリカ人相手に愚痴ってみたら、「まあまあ落ち着け、気にするな」と軽くいなされてしまった。

それでもおさまらず喋り続ける私に困ったような顔をして、「・・・だからさ、君のそんなところがアメリカ人だって思われるんだよ」一瞬言葉を失ったが、我が身を振り返る良い機会かもしれないと思い直した。

そんな会話を知ってか知らずか、運転手さんがバックミラー越しに聞いてきた。
「ところでお客さんはどこからいらしたんですか?ナニジンですか?」

いたずら心で「ハイ、ワタシハ、タイからヤッテキマシタ」とカタコトで答えてみたところ、
「ほぉぉ、香港かミャンマーだと思ってましたよ」と真顔で返された。
アメリカ人は隣で笑いを噛み殺していたけれど。

来週はパプアニューギニアあたりで決めてみたい。
Commented by cassavetes69 at 2010-04-03 12:17
サミット級の国々が集結していますね。すごい。
そんなところに放り込まれたら、私など人見知りの激しい3歳児のようなリアクションしか取れません。

しかしその運転手氏もミャンマーとか、かなり具体的にしかも渋いところ突いてきますね。もしやsarahさん、スーチーさん似とか、あるいは「ビルマの竪琴」風のスキンヘッドとか・・・。
Commented by sarah103 at 2010-04-03 22:45
cassavetesさん
今日もお仕事お疲れ様です!

>三歳児のようなリアクション
いえいえ、cassavetesさんの胆力で、そんなはずはないと(笑)
中に全盛期のテリー・サバラスやユリ・ゲラー風の、見た目が強烈な方がいて最初は身構えましたが、話してみれば気のいい方ばかりで働きやすいです。

ミャンマーにはびっくりですよね。
スーチー女史や中井貴一風の裸足でスキンヘッドには憧れますが、
実際には庄司歌江に北澤豪の髪型を被せたら私になります、FYI。
どちらにしても、松鶴家 千とせのインパクトには遠く及ばないのて残念ですね。

それではTDL体験記事を楽しみにしています!
我が家が出かけた時には点検中で乗れなかった”プーさんのハニーハント”潜入ルポがあると尚更嬉しいです。
Commented by sarah103 at 2010-04-04 11:09
庄司歌江 → 正司歌江でしたね。失礼しました。
by sarah103 | 2010-04-02 23:01 | 通訳・翻訳いろいろ | Comments(3)